DIFFERENCE

輸入キッチンと国産キッチンの違い

「輸入キッチンと国産キッチンは一体何が違うのですか」と、お客様からよく聞かれます。私共は、国産キッチンは“キッチンを便利な機能を有する設備”として提案しているのに対し、輸入キッチンは“キッチンをこだわりのあるお洒落な生活空間”として提案しているのではないかと考えています。

それでは、その違いはなぜ起きたのでしょうか。私共は、それはそれぞれのマーケット(市場)の違いが関係していると思います。

事業者や建築会社に合わせて合理化し、
発展してきた国産のキッチン

日本のマーケットでは、誰が実質的にキッチンを選んでいるのでしょうか?

一般的にはまず、マンション事業者、ハウスメーカー、建売住宅メーカー等の住宅関係の業者の方がキッチンメーカーを選定します。その後、その業者の方によって予め厳選してセレクトされ規格化されたデザイン、プランの中から、お客様がキッチンをお選び頂いていないでしょうか。

では、それらの業者の方はキッチンメーカーに何を求めているのでしょうか。長引く不況の中、住宅着工戸数が大幅に減少し、厳しい価格競争にさらされている建築業界において業者の方は、当然、生き残りをかけキッチンメーカーに仕入れコストの削減を強く求めて行きます。

然しながら、安ければよいと商品は、日本のマーケットではもはや生き残ることが出来ません。その為、キッチンメーカーはコスト対応をしながら、お客様の満足を満たす商品を提案していくことになります。日本らしい素晴らしい対応です。その結果、商品は規格化され、カタログは見やすくシステム化され簡単に選びやすくなり、さらに家電メーカー並みの目新しい工夫が随所に満載されるようになりました。

満足はしているけれど面白くない。

ですがその反面、制約も出てきます。それらは、どこかで見たことのあるキッチンだらけになってしまったことです。

具体的に申し上げますと、ドアは限られたデザインが多くなり、プランは例えば「L:2550mmの食器洗い機有り、無しタイプ」といった規格プランの提案が中心となりました。つまり、商品の多様性や、プランの自由度が大きく制約を受けるようになってしまいました。

日本のキッチンメーカーは大企業が多く工場が大きい為に、効率的な大量生産が必要になります。その為、通常の規格品の生産ラインとは異なる特注ラインでの生産はコスト高になってしまいます。

こだわりの強い
ユーザーに向けて作られた輸入キッチン

輸入キッチン写真

イタリア北部のキッチンメーカー“Key”のキッチン

キッチンイメージ キッチンイメージ

では、海外のマーケットでは
誰がキッチンを選んでいるでしょうか?

私共はドイツキッチンと一部のイタリアキッチンしか分かりませんので、限られた話になりますが以下ご説明させて頂きます。

ドイツの場合、最終エンドユーザーがキッチンをインテリアの重要な一部としてとらえ、キッチンを直接選ぶことが多いようです。つまり、キッチンメーカーは住宅関係の業者の方ではなく、最終のエンドユーザーに直接キッチンを選んでもらわなければならないのです。

例えばマンションを購入した場合でも、室内はスケルトン渡しが多く、キッチンを含めた内装はマンションを購入したお客様が自分で内装業者を選び工事を行います。賃貸マンションの場合でも、キッチンは無い場合があり、入居者がホームセンターやキッチンメーカーに依頼をしてキッチンを取り付けます。実際、zeykoキッチンでもシンクキャビネットの標準は裏の背板がありません。これは、給排水設備が後付けで何処にでも取り付けることが出来るように初めから背板を付けていないためです。

では、最終のエンドユーザーはキッチンに何を求めているのでしょうか?彼らは、キッチンを調理場としての機能を有するだけでなく、住宅のインテリアの一部としてとらえ、まるで家具のようなデザイン性を求めています。キッチンとリビングが一体化したオープンキッチンが流行っている昨今ではなおさらです。IHコンロ、ガスコンロ、食器洗い機、オーブンレンジ、冷蔵庫等のビルトインの設備機器があまりそれぞれを自己主張せず、家具としてのキッチンの邪魔にならないよう、控えめで、且つ洗練されたデザインを求められているのも、キッチンをインテリアの一部として捉えているからです。

キッチンイメージ キッチンイメージ

実際、キッチンメーカーのプログラムを見ると、企業規模の大小を問わず、最終エンドユーザーに選んで頂く為に、非常に多くのキャビネットの種類、ドア、ハンドル、プランを提案しています。工場の生産ラインでは、戸建用キッチンが材料から完成品まで完全にデータ管理され流れており、その管理体制にはいつも驚かされます。

キッチンの販売方法も日本とは異なります。日本ではキッチンメーカーが大きなショールームを抱え、そこでお客様にキッチンを提案し、販売のみを代理店経由で行うことが多いようです。それらのショールームでの経費は全てキッチンメーカーが負担しますので、大きな工場を抱えている国産キッチンメーカーはどうしても大量生産・大量販売が必要になります。

ドイツではキッチンメーカーは直接販売をいたしません。 キッチンメーカーの工場の敷地内に大型ショールームはありますが、基本的には代理店がキッチンのショールームの展開、プランの提案・見積もり・販売を全て自己責任で行います。これは、キッチンが家具としての位置づけであり、それぞれのショールームは家具屋さんの延長線上にあるためです。

キッチンメーカーはこのシステムにより、自社で多くのショールームを抱えお客様に対応する必要がない為に、新製品の開発や商品の製造に経営資本を集中することが出来ます。キッチンメーカーは販売代理店との関係を密にして、自社製品を販売してもらい、お客様からの生の声の収集し、商品の品質改善や開発に生かします。世界各国の主要都市でドイツやイタリアのキッチンショップを数多く展開出来るのはここに理由があります。ドイツのケルンメッセ、イタリアのミラノサローネ等の展示会はキッチンメーカーにとっては、エンドユーザー向けの新作発表が目的ではなく、実は新規の販売代理店の獲得ための商談が主な目的なのです。

家具としての輸入キッチン

ドイツ、イタリアではキッチンは自分らしさをデザインする空間として考えているようです。 キッチンの扉は家具としての良質な質感が求められ、それぞれのテクスチャーのクオリティがとても高いことも輸入キッチンの特徴です。

家具としての輸入キッチンは商品の耐用年数に対する考え方も異なります。一般的な家具は20年、30年、40年使用することはよくあることですね。実はドイツキッチンは非常に堅牢でその耐用年数は一般の家具と同様で世代を超えてご愛顧されています。丁寧にご利用頂きますと、20年、30年過ぎても飽きることなくご使用頂けます。

また、輸入キッチンはブロックキッチンと呼ばれる部材型のキッチンであるために施工後のプランの変更が可能です。ご家族の構成やライフスタイルが変わった時に、キッチンを移設いしたりプランを変更することが出来ます。輸入キッチンはその部材や金具の品質は向上していきますがサイズ等の規格を継承して行くため、数十年過ぎても部材の交換が可能です。古くなったキッチンを新しく変えることはもちろん可能ですが、思い出が沢山あり愛着のあるキッチンを形を変えて使い続けることも可能なのです。

このように、日本とドイツではマーケットが異なるため、キッチンメーカーがお客様に提案する商品が異なっています。 日本は日本流の大量生産で低コスト・高付加価値・高品質を求めキッチンを生産し、ドイツ・イタリアではセミ・オーダーメイド感覚でお客様のニーズに合う家具としてのキッチンを生産しています。 どちらが良いとか悪いかとでは決してありませんので、皆さんのライフスタイルに合ったキッチンをお選び頂ければ良いのではないでしょうか。

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